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2021年6月16日 (水)

ホテルと食を楽しむ、ちょっと変わった奈良の旅(下)

さて、奈良の旅の後半です。2日目はいよいよ今回のメインの目的である、オーベルジュに向かいます。

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大神神社の近くで三輪そうめんをいただいた後、再び万葉まほろば線」に乗って、桜井駅へ。この駅からタクシーで15分ほど、周囲に目立った建物が何もない…という田園風景の丘の上にある「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」が本日の宿です。

この全9室のオーベルジュ、奈良県が運営するフレンチなどの「食」と農業を学べる「なら食と農の魅力創造国際大学校」(2016年4月開校)に併設された施設で、「指定管理者としてひらまつがオーベルジュの運営を行います」とのこと。「ひらまつ」といえば、オレが勝手に「料理界の劇団四季」と呼んでいる、フレンチなど高級レストランを全国に展開するレストラン業界の雄ですが、最近ホテルも全国に続々とオープン。その皮切りとなったのが、この奈良県桜井市のオーベルジュなのです。

ちょっと贅沢して、今回お部屋はスイートに。各部屋にテラスが設置されていて、周囲ののどかな眺めが楽しめます。目の前は水田。そうそう、関西って、6月の梅雨の時期に田植えなので、これからなんですよね。このロケーション、オレはかなり気に入りました(^^)。

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広々リビングはソファーもあって、ゆったり寛げます。これの横にダブルベッドが2つの寝室があります。リビングにも、寝室にも50型?ぐらいのでかいテレビが!でもまあ、こういうところでは、全くテレビは観ないのですが^^;。

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鷺や鳶が水田に遊んだり、さまざまな蛙が鳴いたりするのを見聞きしながら、テラスでゆったりと持参したシャンパンなんぞを飲んでいるうちに、ディナーの時間です。食事は橿原市街と桜井市街の夜景が望めるメインダイニングで。まずは「ガーデニング」というタイトルのアミューズから。植木鉢やガラスの器以外は全部食べられる、ちょっと遊び心のあるお料理です。

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お次は、モンゴウイカと青紫蘇のお料理。身の厚いイカの食感が、紫蘇やキャビアとよく合います。お皿の周囲にぽつぽつあるのは、白いバルサミコ酢なんです。

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たこ焼きみたいですが、奈良名産の大和芋の中にフォアグラを入れて揚げたもの。これをトリュフと一緒に大和牛(そんなブランド牛が今はあるんですね〜)でとったコンソメに浸していただきます。うんまい!

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さて、このオーベルジュのディナー、奈良県産の野菜や肉がふんだんに…はそうなのですが、もう一つの特徴は、奈良の地酒とフレンチのマリアージュが楽しめること。お酒はペアリングでお願いしたのですが、最初にアルザスのリースリングが出た後は、3連続でみむろ杉と篠峯の日本酒が!これがまた、和のテイストが入った料理によく合うのです。

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さて、少し酸味のある篠峯と合わせるのは、イサキの「大和当帰鍋」。皮目を炙ったイサキを野菜コンソメの冷たいスープでしゃぶしゃぶさせて、お醤油ベースのタレやミソでいただく一品。面白〜い。

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みむろ杉の純米大吟醸と合わせるのは、金魚に見立てた白身の魚と地場のフルーツトマトの一品。これが見栄えだけじゃなく、酸味&旨味のバランスがほんとに絶妙で。

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お肉料理は大和牛のとうもろこし燻製。ストーブの鍋でとうもろこしの煙を吸ったお肉は、香り高くてジューシー!さすがにこの料理には、ボルドーの赤ワインを合わせましたよ。

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デザートには奈良県産のびわを使ったものも。びわって、めちゃめちゃ旬の期間が短いですが、好きなんですよね〜。

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ポーションもちょうど良く、料理内容もクリエイティブで、さらに日本酒とのマリアージュという目新しさも。いや〜、とても楽しかったです。

さて、朝になって、少し色づいた空が水田に写る様子を眺めながら、テラスでモーニングコーヒー。最近定番ですが、部屋にネスプレッソコーヒーマシンがあるんですよね。

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朝食はサラダにかぼちゃのスープにパン。そして卵料理は、オムレツかガレットの選択です。ガレット、美味しかった!

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ロケーションに料理、部屋にホスピタリティと、どれをとってもここは高得点の宿でした!

さて、飛行機の時間までに寄れるところは…と、この季節はあじさいが美しい長谷寺に行くことに。このお寺も桜井市にあるのですが、近鉄電車に少し乗って、駅からかなり歩いて到着…と思ったら、さらに境内を上がります^^;。

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本堂の観音様にお参りした後は、境内の中のいろいろなところにあるあじさいを散策することに。

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この長谷寺は「花の寺」とも呼ばれていて、桜は牡丹が有名なんです。実家と同じ近鉄大阪線沿線ということで、子供の頃はよく家族で訪れていた…という記憶はあるのですが、具体的な映像は何一つ覚えていなくて…。今回、本当に久しぶりにきれいな花々を堪能することができました。どの季節にも何らかの花がある非常に大きなお寺なので、「オーベルジュ・ド・プレザンス 桜井」に行くならば、ちょっと寄ってみるといいと思いますよ(^^)。

 

 

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